D/G

Reading D/G

Ground Zero

彼はただ、狂人になることを恐れるのをやめたのである。彼はもはや彼を冒すことのない崇高な病としてみずからを生きる。(p.251)

ジル・ドゥルーズ+フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス─資本主義と分裂症』(河出文庫)。上記の文言を含むこの本をどうにかして読みたい。読もうと思うのだが……言葉の最高の意味でトンデモなこの本を読み解くのは至難の業だ。何が書かれているのか半分くらいしか分からないものを読み続けるのはしんどい。『ニーチェについて』のジョルジュ・バタイユの言葉を文字って言うと、思うに恐怖が、読むことをやめてしまうことへの恐怖が私をこのブログを更新することへ駆り立てている。

仮初の展望としては、なんとなく掴めている「プロセス」というキーワードを手掛かりに、第二章「精神分析と家族主義」を部分的に解釈する。その後、いくつかの参照項を導入したうえで『アンチ・オイディプス』の通読を目指す。